【計画停電】シムドライブ清水社長「EVへの影響はない」

エコカー EV
SIM-LEI
SIM-LEI 全 4 枚 拡大写真
東日本大震災以降、関東地方では計画停電が続いており、EVブームは終わるとの見方もある。しかし3月29日に先行開発車第1号『SIM-LEI』を発表したシムドライブ代表取締役社長の清水浩氏は、計画停電はEVの普及に支障は及ぼさず、状況が許せば、むしろ計画停電時にこそEVのメリットが発揮されると説明した。

「日本の乗用車がすべてEVになったとしても、発電量を10%増やせば問題ありません。夜間の充電を前提とすれば、現在の発電能力で対処できます。しかもSIM-LEIのバッテリーは一般家庭2日分の電気を蓄えることができます。電力自由化が進めば、停電時にもEVの電気を使うことで普段どおりの生活を送ることが可能です」

清水氏はまた、今回の計画停電が契機になって、太陽光発電が急速に普及すると予想している。

「駐車場の屋根に、SIM-LEIの全長、全幅と同じ大きさのソーラーパネルを装着すれば、年間で1万6000km走行分の電気を作り出すことができます。一般的なユーザーなら、太陽光発電だけで走れるのです。しかも今回の計画停電によって、太陽光発電を導入する家庭が増えるでしょう。すると量産効果で価格が下がり、さらに普及が加速します。当初の予想よりかなり早いペースで、グリッドパリティが実現するかもしれません」

計画停電というEVにとって不利に思える状況に怯まず、逆にバッテリーの蓄電池利用や太陽光発電の普及など、プラス方面に目を向ける清水氏の前向きな考えこそ、現在の日本人にもっとも必要な姿勢ではないだろうか。

《森口将之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『エクストレイル』e-POWERの9197台でリコール…発電停止と走行不能のおそれ
  2. 日産『フェアレディZ』の「レトロな仕様」に注目…土曜ニュースランキング
  3. 「初代に立ち戻った感じでよき!」ルノー『トゥインゴ』の新型予想が話題! エンジン車にも期待の声
  4. トヨタの小型ミニバン『ルミオン』、安全性を大幅向上…スズキからのOEMモデル
  5. 「かつての『サニー』が随分と立派に…」日産の新型セダンが話題に!進化したVモーションにも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る