安川電機は、自動車ボディ塗装で養ったノウハウをベースに、携帯電話やパソコンなどの小さな製品・部品の塗装用途ロボット『MOTOMAN-EPX1250』を開発、4月1日から発売する。
同社は自動車のボディ塗装用ロボットで多くの納入実績があり、国内の塗装ロボット市場でトップシェアを持つ。今回、自動車ボディ塗装で養ったノウハウをベースに、小さな製品・部品の塗装用途塗装ロボットを開発、業容の拡大を目指す。
EPX1250は、携帯電話、パソコンなどの製品・部品の塗装や自動車のダッシュボード、ランプのリフレクタなどの下処理塗装に適している。
アルミなどの軽量素材を多用することでロボット本体重量を110kgに軽量化し、ロボットを壁掛け・天吊り設置する場合に必要な設置面の強度確保を容易にした。塗装ブース内の最適位置にロボットを設置可能で、塗装ブースの小型化や、これに伴う塗装ブースの空調設備の簡略化など、設備投資を抑えることが可能となった。
ロボットを構成する各アーム長や動作角度を最適化することで、コンパクトボディでありながら、ロボットアームの最大到達距離1250mmを確保した。一度に多くの小さなワークを塗装することも可能で、生産性アップに寄与する。
可搬質量5kgに抑え、エアスプレーガンや静電ガンに加え、高性能塗装ガンであるベルガンの装着も可能となった。
年間300台の販売を計画している。価格は408万5000円から。
