ガソリン減税トリガー条項 与野党「やめるべき」

自動車 社会 政治
(31日・民主党本部) 撮影=中島みなみ
(31日・民主党本部) 撮影=中島みなみ 全 1 枚 拡大写真

ガソリン価格高騰による国民への影響を和らげるための揮発油税の特例措置、いわゆる「トリガー条項」について、民主党の岡田克也幹事長は廃止の意向を示した。

岡田氏は31日の会見でトリガー条項は「(※民主党が)法案を提出して成立させたということで、当然、重要な政策だと思っている」と、前置きした上で、目の前の緊急事態を直視して議論すべきだと、語った。

「大震災の財源を必要としている事態に適切なのかどうか。党の中で議論を行わなければならない」

総務省の調査でガソリン価格が3か月以上160円/1リットルを超えた場合、ガソリン税の上乗せ税率分(旧暫定税率分)の課税を停止し25円/1リットルを値下げする仕組み。再びもとに戻すためには、ガソリン価格が3か月以上130円/1リットルを下回る必要がある。

トリガー条項は2010年4月に、民主党がガソリン税の暫定税率維持と引き替えに「所得税法等の一部を改正する法律」を成立させ、実現したもの。この時、暫定税率と同等を維持する理由も「厳しい財政事情や、地球温暖化対策との関係に留意する必要がある」という理由からだった。

適用されると、国と地方あわせて3か月で約4500億円の減収となり、それが現実味を帯びたとたん、一度も適用されないうちに廃止論が浮上した。

25日には、与謝野馨経済財政相が「やめるべき制度」と口火を切った。自民党も菅直人首相との会談で、谷垣禎一総裁が緊急提言を震災と原発事故対策についての緊急提言の中で、廃止を申し入れた。菅直人首相は「さっそく生かしたい」と、応じている。

・被災地のガソリンスタンド営業情報を登録する
・近隣のガソリン価格を『カーライフナビ』で調べる

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  2. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  3. 「バンバン」が復活! スズキは二輪展示でも世界初、日本初が目白押し…ジャパンモビリティショー2025
  4. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  5. 寂しさ45%、読者の感情:レクサス『LS』生産終了…「時代の流れ」「次への期待」が交錯
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る