【シムドライブ第1号】既成概念を覆す電気自動車…写真蔵

エコカー EV
EV試作第1号車のSIM-LEI(シム・レイ)
EV試作第1号車のSIM-LEI(シム・レイ) 全 30 枚 拡大写真

インホイールモーター技術を核とした電気自動車の開発・普及をめざすシムドライブは、3月29日に試作第1号車『SIM-LEI(シム・レイ)』が完成したことを明らかにした。同日、神奈川県の実際に組上げがおこなわれた研究開発施設でお披露目されたSIM-LEIの姿を写真で紹介する。

SIM-LEIはEV普及における最大の課題でもある航続距離をいかに伸ばすかを念頭に開発がおこなわれた。航続距離300kmをめざし、鋼鉄製ものコックボディによる軽量化、回生エネルギー効率の最大化、超低転がり抵抗タイヤの採用などあらゆる取組みがおこなわれた。そして、さらなる効率を求め空気抵抗の低減を徹底して行く中で生まれたのが、インパクトの強いエクステリアだ。

フェラーリ『エンツォ』などを手掛けたケン・オクヤマ氏が全面的にサポートしたSIM-LEIのデザインは、海を自由に泳ぎ回る「魚」をコンセプトとした。外観を見てわかる通り、全長は4700mmと長く、そして幅は1600mmと軽自動車並みに狭い。さらに後端に行くにしたがって魚の尾ひれのように収束していく。こうしたデザインによる整流効果の向上もあって、最終的に航続距離333kmを実現した。

インテリア、とりわけインパネにはさらに未来を感じさせるデザイン・機能が盛り込まれた。ドアを開けてまず目に飛び込んでくるのが、煌煌と輝く19インチのモニターだ。現在はバックモニターのみだが、今後様々なテレマティクス技術やエンターテイメント機能が盛り込まれて行くだろう、と清水浩社長は語る。

インパネ上にスイッチ類は無く、操作はハンドル左に取付けられたパネルでおこなう。また、シフトチェンジはハンドル右側のボタンで操作するなど、内外装、そして機能ともに既存の自動車の概念を覆す試みを多数採用している点こそ、SIM-LEIの最大の特徴だといえる。

《宮崎壮人》

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