【日産 リーフ 試乗】この車でしか味わえない“フツウ”…西川淳

試乗記 国産車
リーフ
リーフ 全 12 枚 拡大写真

日本における原子力発電の、向こう数十年に渡る“仮死状態”は、安い深夜電力と半ば表裏一体によちよち歩きし始めたEVにとって致命的となるのか、はたまた、まざまざと見せつけられた電化社会における“停電恐怖”と災害時の“ガソリン不足”に備えるという意味で、家庭用太陽光発電による蓄電装置としての+αな魅力も分かりやすく喧伝されて、普及にやっぱりいっそうの拍車が掛かるのか。

実用コミューターの革命的変化も語り合うのであれば、後者の可能性に期待したいところだが……。

という状況で、昔ながらの“乗用車”として登場した完全EVの日産『リーフ』を評すると“まったくもってフツウのクルマだったよなあ”だった。どころか、『ティアナ』より乗り心地はいいし、加速フィールはとても頼もしいし、(家に充電設備があって)安けりゃ1台くらい買っといても面白いよな、と思わせるほど。実用で語るべきクルマではあるが、EVということで、今この瞬間は趣味的に旬だったりする(超生鮮食料品級だろうけど)。 

今さら驚いても仕方ないが無音で走ること、そして内外装のグレードを考えると税金で援助してもらってもなおベラボーに高いこと、以外は日常生活でフツウに使える5ドアハッチバックだと評価したい。フツウと言いつつ、これはリーフでしか味わえない! というライドテイストもあるわけで、そういう意味では極めて個性的、日産オリジナルなハッチバックだった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★★(充電環境のある方限定)

《西川淳》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  2. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  3. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  4. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  5. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る