【フォード クーガ 試乗】デザインと走りの軽快さに好感…松田秀士

試乗記 輸入車
クーガ
クーガ 全 12 枚 拡大写真

サイドビューが久々に美しいSUVだ。エアロフォルムや居住性の観点から極端にフロントセクションが短いSUVが見られるが、このクーガはそれらとは明らかに異なる、いわばSUVの伝統的エクステリアだ。

欧州フォードのデザインは日本人に受け入れられやすいツボを心得ているかのよう。走り出して感じるのはクルマがとても軽い、ということ。いや、実際に軽いのかどうかは別として、加速、コーナーリング、ブレーキングのどれもが軽く感じるのだ。熱線入りのフロントウィンドウなんかはまるでレンジローバーみたい。

そのインテリアに派手な演出は見当たらないがスッキリとしていて、室内も広く解放感がある。また、室内の静粛性も高く新湘南バイパス(神奈川県)での有名な路面の継ぎ目でもハーシュが強すぎるということもなかった。

ターボ付き直列5気筒2.5リットルエンジンは極低回転域からしっかりとしたレスポンスがあり、市街地走行でも或いはフル乗車状態でも十分に余裕がある。燃費優先の柔なパワーソースを搭載したSUVではないところに好感が持てる。そして、このクラスのSUVとしてはリーズナブルな価格。アクセサリーの充実度も含めてとても楽しめるSUVだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

松田秀士|レーシングドライバー/モータージャーナリスト/僧侶
スローエイジングという独自の健康法を実践しスーパーGT最年長55歳の現役レーサー。今でも若者レーサーとバトルを演じるレベルを保っている。国内レースだけでなく海外レースにも多くの出場経験を持つ。メカニズムにも強く、レースカーのセットアップや一般車の解析などを得意とする。専門誌等への寄稿文は分かりやすさと臨場感を伝えることを心がけている。

《松田秀士》

松田秀士

成仏する直前まで元気でクルマを運転できる自分でいたい。「お浄土までぶっ飛ばせ!」をモットーに、スローエイジングという独自の健康法を実践する。これまでにINDY500に4度出場し、ルマンを含む世界4大24時間レース全てに出場経験を持つ。メカニズムにも強く、レースカーのセットアップや一般車の解析などを得意とする。専門誌等への寄稿文は分かりやすさと臨場感を伝えることを心がけている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  5. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る