小型・軽トラック市場、震災前の調査では業況感は上向き傾向

自動車 ビジネス 国内マーケット

日本自動車工業会は、2010年度に実施した「小型・軽トラック市場動向調査」の結果をまとめた。

調査は、小型・軽トラックユーザーの保有・購入・使用実態などを時系列的に捉えて、市場構造の変化を把握するため実施しているもの。今回の調査では、リーマンショック後の景気低迷やエコカー減税、補助金による影響、事業所内での小型トラック・軽トラックの使い分け、大気環境改善などに関する意識、農家でのトラック・バンの動向、高速道路利用実態と利用状況の変化について調べた。

主な調査結果によると、東日本大震災の前に調査したこともあって、足元では景気や荷動きの改善が見込まれているのに伴って業況感も徐々に上向いているとの結果になった。その理由としてエコカー補助金などの政策効果で需要は持ち直したことを挙げている。ただ、保有期間の長期化傾向は続いている。

また、リーマンショック以降の景気悪化、荷動きの低迷により稼働率は低下しており、事業者の減車や廃業で保有台数も減少している。

車種ごとの使用実態に大きな変化はないものの、輸送合理化の中で軽自動車の比率が上昇している。

今後の意向は、同じ車型への代替意向が高いものの、複数車種を保有している事業所では合理化による減車や軽比率アップが見込まれる。

さらに、運輸業で環境問題への関心度は高まるが、経営状況の悪化で環境対策推進は経営の重荷となっている。次世代環境商用車はイメージが良いものの、航続距離・インフラ面を懸念する声が強い。

農家の減少傾向は継続しているものの、規模拡大で小型トラック保有率が増加する傾向がある。

このほか、運輸業や卸売業、小型トラックを中心に約3割が高速道路を月1回以上利用していることも分かった。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車内が即ネット空間に! 新型USB型Wi-Fiルーターがドライブを変える[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. トヨタの新型EV『アーバンクルーザー』をくまなくチェック!…詳細画像記事ベスト5 2025年上期
  3. ついに「パジェロ」の名前が日本復活!? 三菱の新型SUV、デザイン&スペックを大予想!
  4. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  5. 六連星の意味を探る! 航空機のDNAが息づくスバルのデザイン
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る