【スズキ MRワゴン 試乗】脱力系な雰囲気に病みつき…まるも亜希子

試乗記 国産車
MRワゴン
MRワゴン 全 10 枚 拡大写真

初めて対面した時には「うーん」と馴染めなかったデザインは、不思議なことに見るたびに好きになり、今ではあの脱力系な雰囲気に病みつき状態。

ボクシーなロングルーフフォルムながら、わざと埋めたフロントグリルや眠たそうなヘッドライトが愛嬌を与えて、なんともいえずいい味を出している。まさに、キーワードともなっている「新感覚」なデザインだ。

でも乗り込んでみると、まず目に入るのはiPadのようなタッチパネル式の画面が浮かび上がるインパネだ。ホワイトとのツートーンはモダンにまとまっているし、指で触れるとチャンネルや音量調節ボタンが光り、今ドキ感たっぷり。脱力系な外観とのギャップがまた、新感覚だ。

そして走ってみると、新エンジンと改良型CVTが素晴らしい働きを見せてくれる。パワー、ハンドリング、乗り心地、静かさ。どれもが軽自動車史上最高と言えるほど。室内の広さも驚異的で、後席に座った足元に特大のボストンバッグが余裕で置けた。

シートアレンジの操作も収納の使い勝手も完璧だし、オーディオはバックビューモニターにもなるので、後ろの安全確認と車庫入れ操作がしやすいところも優秀だ。また、追加されたアイドリングストップ付きのグレードは、ESPが標準装備。割高と思うかもしれないけど、エコと安全の双方に抜かりのないオススメグレードだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

まるも亜希子|カーライフ・ジャーナリスト
映画声優、自動車雑誌編集者を経て、カーライフ・ジャーナリストとして独立。現在は雑誌・ウェブサイト・ラジオ・トークショーなどに出演・寄稿する他、セーフティ&エコドライブのインストラクターも務める。04年・05年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本カー・オブ・ザ・イヤー(2010-2011等)選考委員、AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。

《まるも亜希子》

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