サーブの新オーナーとなったオランダのスパイカーカーズ。同社は運転資金調達を目的にサーブの資産売却を検討してきたが、その交渉相手がロシアの新興財閥であることが判明した。
これは15日、『オートモーティブニュース』が報じたもの。同メディアによると、スパイカーカーズはロシアの新興財閥、ウラジミール・アントノフにサーブの本社ビルや工場などの不動産を売却すべく、交渉を進めているという。
同財閥は、ウラジミール・アントノフ氏が率いている。同氏はロシア金融大手のコンバースグループのオーナーも務める人物で、サーブに日本円で最大80億円を出資する用意があるとも伝えられる。
2011年3月末、部品メーカーへの代金支払いが滞ったため、パーツの供給を止められ、一時的に操業停止に追い込まれたサーブ。いったん資産を売却した後、再び借り受ける形にして、当面の運転資金を確保する計画だ。