トヨタ自動車は4月22日、記者会見で国内と海外の工場の生産正常化が11~12月ごろになるとの見通しを発表した。
東日本大地震発生後、トヨタは4月18火から国内の全工場で生産活動を再開したものの、現在の操業レベルは当初計画の5割程度にとどまっている。依然として150種類以上の部品の調達が困難になっている模様だ。
トヨタでは現在を底にして7月ごろから生産レベルを徐々に引き上げる。車種によってばらつきがあるものの、11~12月ごろには全ライン、全モデルで生産が正常化する見通し。
海外生産についても北米、中国、欧州、豪州で減産しており、現在の生産レベルは通常の4割程度となっている。海外は日本から送っている一部の部品が輸送に時間がかかるため、操業回復は日本よりも1か月遅れの8月ごろになる見通し。海外も地域や車種でばらつきがあるものの、11~12月ごろには生産を正常化できる見通しだ。