20日に開幕したニューヨークモーターショー。GMのシボレーブースでスポットライトを浴びたのは、19日の上海モーターショーに続いて、新型『マリブ』だった。
ワールドプレミアは上海に譲ったものの、初代マリブは北米専用車だっただけに、2代目の注目度はニューヨークの会場でも相当なもの。そんな中、今回GMは、米国仕様の新型にハイブリッドを設定すると発表した。
「マリブECO」と名づけられたこのグレード、GMが新開発したマイルドハイブリッド、「eアシスト」を搭載するのが特徴だ。そのシステムは、直噴2.4リットル直列4気筒ガソリンエンジン(最大出力180ps)に、モーター(最大出力15ps)を組み合わせたもの。2次電池はリチウムイオンバッテリーだ。
このシステムは、モーター単独で走行できるEVモードを持たない。加速時にエンジンをアシストし、減速時には回生ブレーキとして機能するだけだ。そのうえで、アイドリングスップや低転がり抵抗タイヤ、アンダーフロアのフラット化などの燃費向上策を実施する。
GMによると、米国EPA(環境保護局)予想燃費は市街地11km/リットル、高速16.2km/リットル。シボレーブランドの中型セダンとして、過去最高の燃費性能を達成したという。
新型マリブは米国では2013年モデルとして、今夏発売。トヨタ『カムリ』やホンダ『アコード』(日本名:『インスパイア』)などの競合車に真っ向勝負を挑む。