米国IIHS(道路安全保険協会)は26日、日産自動車のEV、『リーフ』を「2011トップセーフティピック」に指定すると発表した。EVとしては初の認定だ。
IIHSの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、後方32km/hで行われる。ダミー人形が受けた傷害レベルに応じて、GOOD(優)、ACCEPTABLE(良)、MARGINAL(可)、POOR(不可)の4段階で評価するというものだ。
これに加えてIIHSでは、追突時のむち打ち確認テストと横転を想定したルーフ強度テストも実施。そして、総合評価でGOOD(優)となった車に「トップセーフティピック」を授与し、米国で販売される車の中で、最も衝突安全性の高いモデルと認定している。
リーフのテスト結果を見ると、前面衝突では頭、首、胸、足と、すべての部位へのダメージが最小限で、各部位がGOOD(優)の評価を得た。
同様に側面衝突でも、運転席と後席ともに、すべての部位へのダメージが少なく、GOOD(優)評価。ボディの安全構造に関しても、前面衝突、側面衝突ともにGOOD(優)評価だ。
また、追突時のむち打ち確認テストとルーフ強度テストも、GOOD(優)。その結果、リーフは総合評価が最高のGOOD(優)となり、トップセーフティピックに認定された。
北米日産のブライアン・キャロライン副社長は、「日産は長期に渡り、安全性追求と技術革新をコミットメントに掲げてきた。トップセーフティピック認定は、このコミットメントがリーフの乗員保護性能にも反映されたもの」と述べている。