北米日産は3日、4月の米国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は、7万1526台。前年同月比は12.2%増と、8か月連続で前年実績を上回った。
日産ブランドの乗用車系では、主力車種の『アルティマ』が前年同月比16.7%増の1万7232台と、3か月連続増。『セントラ』も42.2%増の9367台と、6か月連続で増加する。しかし、モデル末期の『ヴァーサ』(日本名:『ティーダ』/『ティーダラティオ』)は、2.8%減の6413台と3か月連続のマイナス。新型EVの『リーフ』は573台を登録する。
09年5月、米国市場へ投入された『キューブ』は、前年同月比19.2%減の1733台と11か月連続で減少。スポーツカーでは、09年1月に新型に移行した『370Z』(日本名:『フェアレディZ』)が、1.1%減の942台と9か月連続のマイナス。一方、大幅改良モデルを発売した『GT-R』は、143.4%増の258台と2か月連続のプラスとなった。
ライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、大型ピックアップトラックの『タイタン』が前年同月比29.8%減の1253台と、4か月連続で減少。大型 SUVの『アルマーダ』も27.8%増の1169台と、3か月ぶりのマイナスと大型車が振るわない。
一方、10年8月にマイナーチェンジ車を発売した小型SUVの『ローグ』は、4月の新記録となる8432台を販売し、前年同月比は28.1%増と8か月連続で増加。新型『ジューク』は3280台と、順調に販売を伸ばしている。
インフィニティブランドでは、10年3月に新型をリリースした『M』(日本名:日産『フーガ』)が、前年同月比30.4%減の843台と2か月連続で減少。09年 12月にマイナーチェンジ車を発売した『Gセダン』(日本名:日産『スカイライン』)も13.8%減の2588台と、16か月ぶりのマイナスとなった。10年7月に新型をリリースした大型SUVの『QX56』は、73.7%増の976台をセールスし、20か月連続で前年実績をクリアした。
北米日産のアル・キャスティグネッティ副社長は、「ガソリン価格高騰を受けて、セントラ、アルティマ、ローグなど、燃費のいいモデルの人気が上昇した」とコメントしている。