気象データからの電力需要を予測…山武がシステム発売

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山武は、今夏の電力不足問題に対応するソリューションとして、気象データによる電力需給最適化支援パッケージ「ENEPTpers(エネオプトパース)」と電力デマンド制御パッケージ「ENEOPTdemand(エネオプトデマンド)」を5月10日から販売する。

今回販売する2つの新商品は、同社の計測と制御の技術を活用した上で、生産現場で積み上げてきたノウハウをまとめたもの。

ENEOPTpersは、48時間先の気象データと過去の使用電力量から、当日と翌日の電力需要を予測するシステム。予測には同社の「熱源設備/動力プラント全体最適化パッケージU-OPT」で実績のある負荷予測モデルに、48時間先の気象データや前日・前週の使用電力量を入力して計算する。

また学習機能を保持しているため、当日の気象データ(実績)もパラメータとして活用、電力需要を補正する。電力需要が目標値を超える予測が出た場合は、シフト勤務の実施や、生産計画の優先順位を決定して少ない電力で生産するなどの対応に役立つ。

システムを複数の事業所に導入することで、生産工場の電力負荷は維持し、事務棟中心の事業所の負荷を下げるといった生産重視の電力需給を行うなど、事業所間で相互に予測データを把握、電力削減の施策を複数事業所間で調整することも可能となる。

これらの予測情報は、本社をはじめとする各事業所以外の拠点でもWebで閲覧でき、企業グループ全体での削減活動に役立てることも可能。

また、電力デマンド制御パッケージは、使用電力量が契約電力量を超えないよう負荷制御を行う。予測電力量が契約電力量を超過することが判明した時点で警報を発し、自家発電機の起動や負荷遮断などを自動で実施する。

同社は、これら2つの商品を供給することで企業の使用電力量削減を支援する。商品は6月1日から納入する予定。

《レスポンス編集部》

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