陸域観測技術衛星 だいち の運用を終了

自動車 テクノロジー ネット
「だいち」が捉えた最後の地球 1:高性能可視近赤外放射計2型(AVNIR-2)によるアラスカ周辺 「だいち」が捉えた最後の地球 1:高性能可視近赤外放射計2型(AVNIR-2)によるアラスカ周辺
「だいち」が捉えた最後の地球 1:高性能可視近赤外放射計2型(AVNIR-2)によるアラスカ周辺 「だいち」が捉えた最後の地球 1:高性能可視近赤外放射計2型(AVNIR-2)によるアラスカ周辺 全 3 枚 拡大写真

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日、陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)の運用を終了したと発表した。

【画像全3枚】

 JAXAは、先月に「だいち」の電力異常が発生した後、「だいち」との交信を試みてきたが、交信不能との判断を下し、「だいち」の停波作業を同日午前10時50分に実施した。停波作業に際しては、「だいち」搭載の送信機とバッテリーを停止するコマンドを地上より送信したのだという。

 「だいち」は2006年1月24日に種子島宇宙センターからH-IIAロケット8号機によって打ち上げられた。当初の設計寿命3年、目標寿命5年を超えて運用を続けてきた。

 「だいち」は2006年の打ち上げ以降、5年間で650万シーンの観測写真を撮影してきたほか、災害緊急観測活動にも従事。要請に基づき年、四川省地震をはじめとする年間約100件の大規模災害を観測し、国内外へ情報提供してきた。東日本大震災の際は、400シーンの撮影を行い、10府省・機関への情報提供を行ったという。またハザードマップや活火山モニタリングの作成なども行ってきた。さらに国土地理院での2万5千分1地形図の作成・更新に「だいち」データが利用されたほか、アフリカ諸国の地図作成にも利用されたとしている。

JAXA、陸域観測技術衛星「だいち」の運用を終了……交信不能と判断

《編集部@RBB TODAY》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  3. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  4. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
  5. 日産 フェアレディZ をレーシングカーにカスタム、「NISMO GT-Z」発表へ…SEMA 2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る