南極の風力発電装置、日本飛行機が受注

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2009年3月に納入した運用試験用20kW縦軸型風車(仁賀保高原)
2009年3月に納入した運用試験用20kW縦軸型風車(仁賀保高原) 全 2 枚 拡大写真
川崎重工業グループの日本飛行機は、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構の国立極地研究所が南極に設置する20kW級風力発電装置を受注した。

受注した風力発電装置は2011年9月末に納入し、南極観測船「しらせ」で11月に南極昭和基地に輸送した後、第53次南極観測隊が設置・運用する。

南極昭和基地では現在「再生可能エネルギー活用と環境保全対策」を推進中で、この一環として風力エネルギーを利用した風力発電装置を設置、ディーゼル主発電機系統との連系運転を行う計画。

極地研では、昭和基地での風力発電設備設置に向けて、風速条件が南極昭和基地と類似している秋田県にかほ市仁賀保高原に風力発電装置を設置し、運用試験を行ってきた。日本飛行機が同試験用の風力発電設備を2009年3月に納入しており、今回は2台目の受注となる。仁賀保高原に納入した風力発電装置は、約2年間の試験で累計1万時間以上の運転時間を積み重ね現在も稼動している。

縦軸型風車は、日本飛行機が航空機メーカーとして培った設計製造技術を生かして独自に開発した小型の風力発電装置で、オフィスビルなどの屋上や工場敷地などに設置するのに適した5kW、10kW、20kWの3タイプがある。今回受注したのは、20kWタイプに寒冷地向けの特別仕様を加えたモデル。

《レスポンス編集部》

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