東京海上ホールディングスは19日、グループの米国保険事業を統括する持株会社を設立すると発表した。今後は、持株会社を中心に米国保険事業の拡大に取り組む。
持株会社「Tokio Marine North America」は資本金1000米ドル。東京海上グループの米国保険事業の成長戦略の企画・推進や米国保険事業の経営管理を行う。
同社は、海外保険事業の規模と収益の拡大を目指して、自力成長に加え、M&A(買収・合併)を強化している。従来から行っているアジア、ブラジルなど新興市場での買収に加え2008年3月に英国ロイズ・キルン社の買収を通じロイズ市場に参入するとともに、2008年12月には米国でフィラデルフィア社を買収した。
この買収により、東京海上グループの米国損害保険事業は規模と収益の両面で拡大したが、米国市場での一層の成長を図るため、東京海上グループの米国保険事業全体を統括する会社を設立した。