【人とくるまのテクノロジー11】OEMからPND、アプリまで全方位ナビソリューション…TomTom

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
TomTomジャパンブース
TomTomジャパンブース 全 10 枚 拡大写真

世界のPNDシェアをGARMINと二分するTomTomの日本法人(TomTomジャパン)がベルギーパビリオン内に出展。TomTomといえばオランダの企業だが、ベルギーに本拠を持つ地図会社Tele Atlas(テレアトラス)を2007年に買収。日本でもTomTomとTele Atlasのスタッフが合流して改めて2010年にTomTomジャパンが正式に発足したという経緯がある。

画像:TomTomジャパンの展示風景

ブースでは、欧州車メーカーにOEMで提供しているナビゲーションや市販メーカーにオプションとして提供しているナビソフト&GPSキット、同社の収益の柱でもあるPND、さらにiPhone向けのアプリやスポーツ用品ブランドのNikeが販売しているGPSトレーニングウォッチを展示した。

TomTomは5年ほど前から人とくるまのテクノロジー展への出展を続けているが、同社のカスタマーサポート マネージャー曽根康広氏は「国内の自動車メーカー、ナビメーカーに我々のテクノロジーとビジネスを理解してもらうための場として位置づけている」という。

欧州の市販市場でソニーが販売する『XNV Series Live』は、基本構成は2DINのモニター付きのオーディオでナビ機能は持たない。これにTomTomが提供するGPSユニットとナビソフトウェア/通信モジュールがセットになった別体オプションを接続することでナビゲーションとしても使用可能になるというものだ。

この他、PNDでは新製品『TomTom Go Live 1005』(市場価格350ユーロ程度)を展示。通信モジュールを内蔵し、交通情報などのリアルタイムコンテンツを取得できる。通信はGPRSだが、「欧州ではエリアの問題もありパケット通信ではまだまだGPRSが主流。大きなトラフィックを発生させるわけではないため、帯域的には2Gでも十分だ。またチップの価格も3Gに比べて安いことも大きい」という。通信契約は年間49.95ユーロとなっている。

またiPhone向けカーナビゲーションアプリも出展。リアルタイムのボイスナビゲーションとしては最も早くからiPhone向けアプリを提供した同社ならではのノウハウをアピールした。「iPhoneのGPSはプアで精度に不安があるという話がある。当社ではGPSレシーバーを内蔵したクレードルとセットで販売しており、精度面でもケアしている」とのこと(曽根氏)。ただし、NikeのGPSウォッチといった特別な製品でないかぎり、iPhoneアプリも含めて「日本でのコンシューマー向け商品をリリースする予定はない」とのことだ。

東日本大震災の影響は日本のカーナビ業界に大きな影響をもたらしたが、欧州を拠点とするTomTomにとっても無縁ではないようで、「例えば新車製造部品の供給ストップが新車販売の遅れにつながったり、ナビ向けのチップの供給が途絶えたりと回り回ってOEM向けのビジネスにとっても影響を及ぼしている」と曽根氏は語った。

《北島友和》

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