[クロネコヤマトの宅急便電車]新型スリーターも導入

自動車 ビジネス 企業動向
ヤマト運輸の新型スリーター
ヤマト運輸の新型スリーター 全 12 枚 拡大写真

ヤマト運輸は17日、台車をそのまま搭載して走行できる新型自転車(スリーター)を報道向けに公開した。18日から京都市嵐山地区などで運用を開始している。同日から開始した「路面電車を使用した低炭素型集配システム」に対応した。

画像:クロネコヤマトのスリーター

同社では都市部の集配作業用に「スリーター」と呼ばれる「リヤカー付き電動自転車」を導入している(三輪車ではない)。エンジンがないため、地球温暖化ガスや大気汚染物質の排出がなく、沿道に対する騒音も少ない。また、駐車違反の心配がないため、セールスドライバーの心理的な負担も軽減できるという。リヤカー部分は荷物を100kg以上も搭載できるとのこと。自転車部には充電式の電動アシスト機能があり、荷台部分には保冷ケースを搭載してクール宅急便も集配できる。

新型スリーターはリヤカー部分を走行用車輪と台座部分のみとし、この上に台車をそのまま搭載できる。車輪をリヤカー部のくぼみに落とし込み、台車のブレーキ機能で固定する。「路面電車を使用した低炭素型集配システム」では、台車のみ路面電車に搭載するため、電車内により多くの台車を積める。あらかじめ駅に自転車を待機させておき、台車をドッキングさせるだけでスピーディに配達へ出発できる。荷物を1個ずつ積み替えると、駅という公共スペースを長時間占有してしまう。しかしこの方式なら到着後、数秒で出発できる。

新型スリーターは路面電車対応だけではなく、今後は「ビルまでスリーターで行き、台車を外してビル内のエレベーターに向かう」という用途にも応用可能。また、台車部分とスリーター部分を分離して管理できるため、修理のローテーションや配備に柔軟性を持たせられるとのこと。「トラックよりも目線が街の人々に近くなるため、コミュニケーションツールとしても活用を期待している」(同社)。

《杉山淳一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. MASERATI 111th “永続する美と走り”をいま、あなたの週末へ。PR
  2. 日産 フェアレディZ をレーシングカーにカスタム、「NISMO GT-Z」発表へ…SEMA 2025
  3. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  4. ホンダのSUV『パスポート』、オフロード性能を極めるコンセプトカー提案…SEMA 2025
  5. 【スズキ ソリオバンディット 新型試乗】ソリオの魅力は“実用前提のちょうどよさ”にある…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る