事故起因の進路妨害にあたらず、被告に無罪判決

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2008年9月に神奈川県横浜市内で発生した軽乗用車とトラックの衝突事故で、この事故が発生する要因を作ったとして自動車運転過失致死罪に問われた49歳の男性に対する判決公判が17日、横浜地裁で開かれた。裁判所は被告に対して無罪を言い渡している。

問題の事故は2008年9月25日の午前4時20分ごろ発生している。横浜市神奈川区三ツ沢下町付近の国道1号を走行していた軽乗用車が対向車線側へ逸脱。直後に対向車線を順走してきたトラックと正面衝突し、運転していた55歳の男性が死亡した。

事故の直前、被告の運転する乗用車が脇道から国道へ進入しており、警察は「直前で割り込んできた被告運転のクルマとの衝突を避けようと、死亡した男性が急ハンドルを切ったことで逸脱し、事故に至った」と判断。被告のクルマと男性のクルマは接触や衝突していないものの、被告が事故を誘発したとして、事故から1年以上経過した2009年12月に自動車運転過失致死罪で在宅起訴した。

国道へ進入した被告のクルマと、死亡男性が運転する軽乗用車との車間距離について、検察側は後続車の目撃証言から「進入時点で約75m」としていたが、これに対して被告弁護側は実況検分の結果から「約120m」と主張。公判ではこれを巡って真っ向から争う状態となっていた。

17日に行われた判決公判で、横浜地裁の佐脇有紀裁判官は、後続車の運転者が「約180m後方を走行していた」と証言したことに着目。「事故が視界の悪い夜間に起きたことを考慮すれば、正確な距離を把握していたとはいえず、目撃証言の正確性に疑問がある」と指摘した。

その上で裁判官は「車間距離を認定するに足る証拠はなく、被告のクルマが進路妨害したとはいえない」として、被告に対して無罪を言い渡した。

《石田真一》

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