ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)第2戦が、5月22日に岡山国際サーキットで開催された。この第2戦はダブルヘッダーラウンドのため、前日21日に行われた決勝レース時のラップタイムを基準にスターティンググリッドが決定した。
レース当日の早朝、中国地方は大雨に見舞われ、サーキットの一部では路面に土砂が流入するなど、大変な悪条件も予想されたが、午前9時を過ぎた頃から天候は急速に回復。雨は上がり、路面も徐々に乾きはじめた。
コースのレコードライン上はほぼ乾いているものの、まだ一部がウエット状態の午前11時45分、PCCJ第2戦の火蓋がついに切って落とされた。前戦でフライングを犯してしまったゼッケン22番マイケル・グリーンは、ここでも痛恨のスタートミス。一瞬の出遅れが響き4番手まで順位を落としてしまう。
一方、「タイヤが予選で使ったものだったので、スタート一発勝負だと思っていました」と語るゼッケン44番Akiraが3台をパスし、一気に2番手に浮上した。1周目を終えて上位はゼッケン14番安岡秀徒、Akira、ゼッケン15番神取彦一郎、マイケル・グリーン、ゼッケン3番江本玄というオーダーとなった。
トップで逃げる安岡と、それを追うAkiraの後方では各所で激しいバトルが展開されていた。第1戦で光る走りを見せたゼッケン4番林久盛は、途中で江本との接触があったものの、計3台を抜き最終的には5番手まで順位を上げた。
結局、レースはその後は激しい順位の動きもなく終了。チャンピオンクラスの最終結果は1位安岡、2位マイケル・グリーン、3位がゼッケン47番藤田明となる。安岡はこれで3戦連続のポール・トゥ・ウィンを達成(東日本大震災の影響で第3戦が先に実施され、第1戦・第2戦が5月21日・22日に開催された)し、敵なしの速さを見せつけた。「クルマがよくなりつつあるので、次回はまた走る前にセッティングを変えてもっとよくしていきたいですね」と早くも焦点を次戦にあわせているようだ。
ジェントルマンクラスは1位がAkira、2位が神取、そして3位がゼッケン16番横幕ゆぅとなった。
第4戦、および第5戦は6月11&12日に開催。富士スピードウェイで行なわれる「ザ・ワンメイクレース祭2011富士」において、全日本F3選手権や他のワンメイクレースとの併催となる。安岡の独走を止めることができるか、他のドライバーたちの奮起が期待される。