キャタピラージャパンは、オフロード法2011年基準をクリアする環境性能と、パワーシステムの統合制御で生産性を両立した30tクラスの油圧ショベルを新たに「Eシリーズ」として6月15日から発売する。
同社として国内で初めてオフロード法2011年基準をクリアする製品となる『CAT336E油圧ショベル』(バケット容量=1.4立方m)と『CAT336E L油圧ショベル』(バケット容量=1.5立方m)は、『CAT336D油圧ショベル』のフルモデルチェンジ機で、キャタピラーが持つ最先端テクノロジーを駆使した新型の環境対応パワーユニットを搭載することで、排出ガス中の有害物質を大幅に削減する。
また、高い生産性を確保しながら燃料消費量を従来機種より約13%低減する。
世界各地の現場で収集した1000万通りにもおよぶ燃焼パターンを記憶した電子制御システムが燃料噴射のエンジンメカニズムを最適に制御し、低エミッションと低燃費を両立する。サイズの異なる2つの通路(スクロール)を持つ非対称ターボチャージャを搭載することで、エンジン低速域での高レスポンスと定格域での最適な吸気量/ブースト圧確保を両立する。窒素酸化物(NOx)を低減するシステムとして高い信頼性を獲得した「NOxリダクションシステム」を採用し、排出ガスの一部を冷却して吸気側に循環することで、燃焼温度を低下させNOx排出を低減する。