日立、エネルギー使用量を“見える化”するシステムを開発

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日立製作所は、ビルに入居するテナントの電力、ガスなどのエネルギー使用量を可視化できる「エネルギーWebシステム」を開発し、森ビルに納入した。

新開発したエネルギーWebシステムは、日立の環境情報ソリューション「エコアシスト」シリーズのひとつである環境情報収集システム「エコアシスト・エンタープライズ」をもとに、森ビルが長年培ってきたテナント運用や省エネに関するノウハウなどを織り込んで開発したシステム。

森ビルが所有する約80棟のビル内の約1300のテナントごとの電力、水などのエネルギー使用量を自動的に集計、数値やグラフで表すことで、テナントが自らの省エネ努力の結果を容易に把握することが可能となり、ビル全体のエネルギー管理の効率化を推進するもの。

商用ビルのエネルギー使用量は、テナント専有部分が6~8割を占めていることから、ビルの省エネの推進は、ビルの管理者と入居するテナントとの相互協力が不可欠。森ビルはテナントの協力のもと、エネルギー使用量の削減を推進してきたが、新たにエネルギーWebシステムを導入することで、自動的に各テナントのエネルギー使用量やビル全体のCO2排出量の表示、エリア別・時間帯別など様々な条件ごとのグラフを作成してビル全より体のエネルギー管理の大幅な効率化が図れる。

さらに入居するテナントが、自エリアの環境パフォーマンス情報の把握するとともに利用形態が同じテナントの平均的なエネルギー使用量と比較することで、取り組んだ節電効果が確認できるため、より実効性の高い節電活動ができる。システムは、テナントの入居や退去などに対しても、柔軟に対応可能。

日立は、今回開発したエネルギーWebシステムにクラウドコンピューティングを活用し、様々なビルに適用するシステムとして再整備、新しいビル省エネサービスとして提供していく事業を2012年度から森ビルと共同で進めていく予定。このサービス事業では、投資を抑えながらテナント内の省エネ効果を可視化することが可能となり、ビルオーナーとテナント双方のニーズに合致したビルの付加価値向上を図る。

《レスポンス編集部》

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