昭和シェル石油は、グループ4製油所の5月、6月の国内向けの原油処理量を前年同期比3%減の400万キロリットルに減産すると発表した。
同社は、東日本大震災発生後、東北、関東地方を中心とした石油製品のサプライチェーン復旧のため、予定していた石油製品の輸出を停止し、国内に振り向けたり、グループ製油所の稼働率を急きょ引き上げた。さらに、被災した3油槽所の復旧に迅速に取り組んできたほか、被災地域で不足していたローリーを関東以西から再配置するなどして、被災地を含む全国への石油製品の安定供給に取り組んできた。
現在、日本国内、同社の石油製品在庫は安定供給に不安のない水準にある。このため、マーケットの状況を勘案しながら適正な原油処理を行うため、5、6月の国内向けの原油処理量を3%減に減産する。
一方で、海外の需要は依然として強いため、石油製品の輸出は、同22%増の110万キロリットルに増やす。