パイクスピーク、ルノーの秘密兵器は GT-R エンジン

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パイクスピーク、ルノーの秘密兵器は GT-R エンジン
パイクスピーク、ルノーの秘密兵器は GT-R エンジン 全 9 枚 拡大写真

6月26日、米国で開催される世界で最も過酷なヒルクライムレース、「第89回パイクスピーク国際ヒルクライム」。同レースに日産『GT-R』のエンジンを載せたマシンが参戦する。このマシンを送り込むのは、日産自動車の親会社、ルノーだ。

パイクスピーク国際ヒルクライムは、米国コロラドスプリングスで1916年から開催。全長19.3kmのコースを一気に駆け上がり、タイムを競う。

標高はスタート地点が2877mで、ゴール地点が4300m。標高差1423m、コーナー数156、コース後半の路面は未舗装路で、ゴール付近では標高の高さに起因する酸素不足により、パワーが約30%ダウンするという過酷なモータースポーツだ。毎年、トラックや2輪も含めて、約200チームが参加している。

今回、ルノーはダチアブランドの『ダスター』で同レースの最高峰、改造無制限クラスへエントリー。ターゲットはズバリ、パイクスピークの王者、「モンスター田嶋」こと田嶋伸博選手だ。

現在、パイクスピーク5連覇中のモンスター田嶋選手に打ち勝つには、並大抵のことでは困難。そこでルノーは秘密兵器を用意した。それが、日産GT-Rのエンジンを載せたダスターである。

ダスターのミッドシップには、日産GT-R用のVR38DETT型3.8リットルV型6気筒ツインターボユニットが収まる。もちろん、改造無制限クラスだけにフルチューンを受けており、最大出力は850psを引き出す。ノーマルの日産GT-Rが530psだから、1.6倍のパワーアップを果たした計算だ。

トランスミッションは6速シーケンシャル。市販のダスターとは異なり、チューブラーシャシーにコンポジットボディを被せた軽量構造となっており、リアには大型ウィングが取り付けられる。フランスで行われる氷上レース、「アンドロストロフィー」用マシンがベースだ。

パイクスピークの最速記録は2007年、田嶋伸博選手が打ち立てた10分1秒42。ルノーはアンドロストロフィーで3度のチャンピオンに輝いたジャン・フィリップ・デイルー選手を起用し、田嶋選手の記録に挑む。

《森脇稔》

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