中国市場におけるシェア拡大を狙って、現地工場の拡張を進めてきたアウディ。このほど、その工事が完成し、アウディの中国における現地生産能力が向上することが分かった。
これは7日、アウディが明らかにしたもの。アウディが属するフォルクスワーゲングループの現地合弁、一汽大衆汽車が吉林省長春工場で進めてきた拡張工事が完成。これにより、アウディの現地年間生産能力は30万台へ引き上げられた。
アウディの中国5月新車販売台数は、前年同月比44.6%増の2万5153台。2011年1‐5月累計では、前年同期比27.8%増の11万3041台と、早くも10万台を突破した。現地生産の拡大によって、増え続ける需要に対応する。
同社のペーター・シュヴァルツェンバウアー販売担当取締役は、「5月の中国輸入車販売は、前年同月比137.7%増の5147台。1‐5月累計では、前年同期比76.7%増の2万1817台を売り上げた」と述べ、現地生産分だけでなく、輸入分の販売も好調なことを明らかにしている。