歩道乗り上げ事故、運転者に一服盛った女

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岡山地検
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今年5月、岡山県浅口市内で発生し、2人が死傷したワゴン車の歩道乗り上げ事故について、岡山地検は10日、運転していた70歳の男性に睡眠導入剤を飲ませたとして、59歳の女を傷害罪で起訴した。男性の飲み物に混入していたという。

問題の事故は2011年5月13日午後2時50分ごろ発生している。浅口市金光町佐方付近の国道2号を走行していたワゴン車が路外へ逸脱。斜行しながら道路左側の歩道に乗り上げ、散歩をしていた71歳の女性と、三輪車に乗っていた女性の孫で3歳の男児を次々にはねた。2人は近くの病院へ収容されたが、女性が頭部強打でまもなく死亡、男児も頭部骨折の重傷を負っている。

運転していた70歳の男性は運転中に意識を失ったとみられ、警察は後に自動車運転過失致死傷容疑で逮捕したが、男性には意識を失うような持病はなかった。尿検査を実施したところ、睡眠導入剤の成分を検出した。

しかし、男性は「睡眠導入剤を飲んでいない」と供述。調べを進めた結果、男性の交際相手である倉敷市内に在住する57歳の女が男性の飲食物に睡眠導入剤を混入していた可能性が高くなった。

調べを進めた結果、事故の約1時間前に男性が飲んだ清涼飲料水に3種類の睡眠導入剤が混入されていたことが判明したことから、警察は男性に対する傷害容疑で女を逮捕。クルマには女も同乗していたが、事故直前に降車していた。男性は後に処分保留で釈放されている。

検察は10日までに女傷害罪で起訴。警察は11日に女を重過失致死傷容疑で再逮捕し、睡眠導入剤を飲ませた経緯について厳しく追及する方針だ。

《石田真一》

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