志賀自工会会長「部品共通化は留意すべき点も」

自動車 ビジネス 企業動向
トヨタ自動車堤工場
トヨタ自動車堤工場 全 2 枚 拡大写真

日本自動車工業会の志賀俊之会長は20日の定例会見で、経済産業省が主導する「自動車戦略研究会」の中間まとめで、部品の共通化が課題に挙げられたことについて、推進には「留意しなければならない点もある」と指摘した。

志賀会長は「一般論として共通化によって代替調達が可能になるため、リスクヘッジはできる」と共通化のメリットは認めた。しかし、仕様や性能、品質が同一レベルになった場合、「部品業界ではコストが一番の競争要因となって、収益の悪化をもたらす恐れもある」と懸念を表明した。

さらにコスト重視となれば、海外に生産を移管するなどといった「空洞化」を引き起こすことへの警戒も示した。一方で、志賀会長は「サプライヤーさんにとっては仕様が余りにも多すぎるというものがあるのも事実。(業界としては)できるものから考えていきたい」と述べた。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  2. フォード『ブロンコ』が60周年、初代をオマージュした記念パッケージが登場
  3. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  4. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  5. ホンダ『シビック』の顔が変わる! 英国版のグリルとバンパーが新デザインに
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る