てんかん発作軽視で死傷事故を起こした女の初公判

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今年4月、島根県松江市内の国道431号で軽乗用車を運転中にてんかん発作を起こし、これが原因で歩道に乗り上げる事故を起こし、2人を死傷させたとして、自動車運転過失致死傷罪に問われた22歳の女に対する初公判が17日、松江地裁で開かれた。

起訴状によると、問題の事故は2011年4月21日の午後5時35分ごろ発生している。松江市米子町付近の国道431号を走行していた軽乗用車が路外へ逸脱。そのまま道路左側の歩道に乗り上げ、交差点の角で信号待ちをしていた歩行者2人を次々にはねた。この事故で53歳の男性が約3時間後に死亡。52歳の女性も打撲などの軽傷を負っている。

後の調べで、クルマを運転していた22歳の女にはてんかん発作の症状があり、事故当時は意識を失った状態だったことが判明した。

17日に行われた初公判で、被告の女は「事故を起こしたことは間違いなく、ブレーキを踏んでからは記憶がない」と、起訴事実の一部を認めた。

続いて行われた冒頭陳述で検察側は、被告の女が2007年の運転免許取得時と、2010年の更新時にてんかん発作の症状があることを「申告していない」と指摘。症状を抑える薬についても医師の指導どおりに服用しておらず、「事故の4〜5日前に服用したのが最後だった」とした。

これに対して被告弁護側は「被告がクルマを運転してはいけなかったのは事故当日なのか、それ以外の期間なのか、過失の期間を明らかにしてもらいたい」と主張している。

《石田真一》

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