日立化成、中国でリチウムイオン電池負極材を生産へ

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日立化成工業は、リチウムイオン電池用カーボン負極材事業を拡大するため、2012年3月から中国の煙台で生産開始する。

煙台には日立化成工業(煙台)がプリント配線板用感光性フィルムのスリット加工を行っており、約5億円を投じて同社内に新工場を建設する。

民生用リチウムイオン電池は日系、韓国系メーカーがシェアの大半を占めている。一方で、市場の競争激化に伴って低価格化が進み、日系、韓国系メーカー各社は生産拠点の中国シフトを強める傾向にある。

同社は、民生用負極材のトップシェアメーカーとして培ってきた技術力を応用するとともに、負極材の主原料である天然黒鉛の調達先に近く、地理的に中国国内販売と韓国輸出に適した山東省煙台に製造拠点を設立し、性能・品質が高く、価格競争力のある民生用負極材を生産する。

同社グループは現在、山崎事業所(桜川)で主に民生用負極材を、山崎事業所(勝田)で主に環境対応自動車用負極材、日立粉末冶金の香取事業所で民生用負極材を生産し、国内と海外の顧客に供給している。

中国に後工程を中心とした生産拠点を新設し、高い伸びが期待される中国・韓国市場の需要を取り込み、事業拡大を目指す。

今回は民生用後工程を中心に実施するが、今後は前工程プロセスの導入など、生産拠点のリスク分散を図りながら、民生向け、環境対応自動車向けともに負極材の安定的な供給体制の確立を推進する。

《レスポンス編集部》

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