HPD、パイクスピークに初参戦…フィット と パイロット

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
HPD Bスペック・ラリー・フィット(パイクスピーク)
HPD Bスペック・ラリー・フィット(パイクスピーク) 全 10 枚 拡大写真

米国ホンダのレース部門の子会社であるHPD(ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント)は、今年で89回目を迎えるパイクスピークインターナショナルヒルクライム(PPIHC)に『HPD Bスペック・ラリー・フィット』と『デザート・パイロット』の2台のマシンで初参戦する。パイクスピークでは、米国ホンダとしては以前EVカテゴリーで記録を残しているが、HPDとしては今回が初めての参戦だ。

HPD Bスペック ラリー・フィットは、HPDが市販のフィットをベースに、気軽にロードレースに参戦出来るようにレーシングキットとして販売されるパーツを組み込んだもの。レーシングキットの内容は、エクゾーストとサスペンション、ブレーキラインとパッド、ロールケージやシートハーネスといった安全面での装着が義務付けられるパーツ等で構成される。

Bスペック・フィットはすでに昨年のカリフォルニアのサンダーヒル25時間耐久に参戦している。公式戦参戦2台目となる今回のマシンは、同じBスペックでもグラベルとターマックが混在するPPIHCでの走行をにらみ、足元をラリー仕様のサスと1サイズ大きな205/50R-15タイヤに変更。エキジビションクラスにエントリーしている。

今回の参戦はプロモーション的な意味合いも強いが、HPDは今後北米ラリーシーンでのBスペッククラス創設に向け、ラリー仕様を投入したとのことだ。

一方のデザート・パイロットは、外観こそ北米専用のSUVパイロットを模してはいるが、中身はパイプを組み合わせたスペースフレームの完全なオフロードレーサー。ホンダ『リッジライン』でBAJA1000での2回のクラス優勝を果たした、ギャビン・スキルトン率いるカリフォルニアレース&ラリーチームの製作だ。

センターに座るドライバーの真後ろに搭載される3.7リットルV6エンジンは、HPDのレースチューニングにより400馬力を発揮。駆動方式は4WDでロングストロークの4輪独立懸架サスに、大径35インチオフロードタイヤが組み合わされる。デザート・パイロットは、今回のパイクスピーク・オープンクラスがデビュー戦。今後は北米オフロードレースの6気筒改造クラス「クラス6」に出場し、今年11月に開催されるBAJA1000への出場も予定している。

PPIHCの決勝レースは、現地時間26日午前9時(日本時間27日午前0時)にスタートする。

《ケニー中嶋》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  2. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
  3. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  4. フォード『ブロンコ』が60周年、初代をオマージュした記念パッケージが登場
  5. ホンダ『シビック』の顔が変わる! 英国版のグリルとバンパーが新デザインに
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る