ルノー カングー クルール…日本の街には色が足りない

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ルノー カングー クルール
ルノー カングー クルール 全 12 枚 拡大写真

ルノー・ジャポンが9日より発売を開始する『カングー』の限定車、「カングー クルール」は非常に特徴的なボディカラーをまとっている。

同社COOの大極司氏は、日本のユーザーが感じているフランス車のイメージとして、合理的に考えられた使い勝手の良さや、機能に裏打ちされたデザインなどが挙げられるという。さらにもうひとつ重要な要素として「カラー」を挙げる。

「このカラフルな色身というのは、フランス、あるいはフランス車をイメージするうえで、非常に重要な要素なの。そしてユーザー自身の個性を表現する大事な要素でもあるのです」

そして、今回のカングークルールを導入した思いを、「日本の街には色が足りないと思うのです。そこで、それをコンセプトに今回このクルールを提案したい」と語る。「カングーは色々な色が似合うので、(カラーを)ひとつの機能として提案できるという強みがあると思うのです」。

色味は昨年に近いものの、違うカラーで4色の設定となる。そのうち最大の話題はローズという色名のピンクであろう。カングーは欧州では商用車需要が高く、コーポレートカラーに塗ることもあるため、その工場には300色以上のバリエーションが備えられている。「このローズもその中から見つけ、ルノーと散々交渉をして日本のためだけに、30台のみ生産してもらうことに成功しました」という。

「(現地の)塗装の担当者が、このクルマはなんだ? お前ら正気か? と我々のスタッフに言ったのです」と笑う。色々な色を塗っている現地担当者ですらこのピンクは相当ショッキングだったようだ。しかし、大極氏は、「逆にこれはかなりインパクトのある塗色だなと思い、いけるんじゃないかと確信したのです」と導入のいきさつを語った。

他の3色は、ブルークレール(青系のメタリック)、オランジュアンダルー(去年より山吹色系のオレンジ)、ベールダルジャン(緑)。この3色は初代ルノー『5(サンク)』に採用されていたものと全く同じで、これらも日本のためだけに特別にペイントしたものだ。こちらはそれぞれ90台の限定となる。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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