文部科学省は7月1日、「平成22年度大学等卒業者の就職状況調査（4月1日現在）」について公表した。
文部科学省および厚生労働省では、平成23年3月大学等卒業者の就職状況を共同で調査している。平成23年5月24日には、東日本大震災の被災地を除く平成23年4月1日現在の状況を取りまとめ暫定値として公表していたが、今回は被災地を含めた全体の状況について取りまとめている。
調査依頼先は、設置者・地域の別等を考慮し、文部科学省・厚生労働省において抽出した112校（国立大学21校・公立大学3校・私立大学38校・短期大学20校・高等専門学校10校・専修学校20校）。対象人員は6,250人（大学・短期大学・高等専門学校計5,690人、専修学校560人）。調査方法は、各大学において所定の調査対象学生を週出した後、電話・面接などにより実施。調査時期は4月1日。
全体の概要では、大学の就職率は91.0％（昨年同期比0.8ポイント減）。このうち国公立大学の就職率は93.5％（同1．0ポイント減）、私立大学は90.1％（同0.7ポイント減）となっている。
短期大学の就職率は84.1％（同4.3ポイント減）で、高等専門学校の就職率は98.7％（同0.8ポイント減）。
男女別にみると、男子大学生の就職率は91.1％（昨年同期比0.9ポイント減）、女子は90.9％（同0.6ポイント減）となっている。
文系・理系別（大学のみ）にみると、文系・理系別では、文系の就職率は90.5％（昨年同期比0.5ポイント減）、理系の就職率は93.1％（同2.1ポイント減）。
地域別（大学のみ）にみると、北海道・東北地区が89.2％、関東地区が92.7％、中部地区が89.0％、近畿地区が91.4％、中国・四国地区が91.5％、九州地区が88.2％となっている。
