【プジョー 508 日本発表】アジアを第2の市場として開発

自動車 ビジネス 海外マーケット
プジョー 508
プジョー 508 全 24 枚 拡大写真

会社創立から200周年を迎えた2010年、前年比プラス16.3%となる214万台の販売を達成したプジョー。EU圏では『3008』や『RCZ』といった新型車の好調な販売に支えられたが、それにも増して販売を伸ばしているのが中国やロシア、中南米といった新興国の市場だ。

プジョー・シトロエン・ジャポンの広報部長、吉田訓啓氏は「2010年の実績ではプジョーブランドの欧州の販売比率は54%。逆に言えば半数近くの46%は欧州外の市場でが占めており、特に中国、中南米、ロシアが大きな伸びを見せている」と説明する。「2009年比で中国は35%、ロシア34%、南米24%という伸び率を達成した。中国では『308』のセダンバージョン『408』、中南米ではピックアップトラックの『HOGGAR』が好調。各市場のニーズを捉えて、そのニーズに合致したモデルを現地で生産する方針が功を奏している」と吉田氏は分析する。

今回新たに日本への導入が始まったトップレンジの『508』にしても、ワールドワイドでの販売を前提に開発され、「プジョーの大型サルーンとしては開発に際して各地の市場の声を取り入れた」という。『407』まで採用がなかった前席のカップホルダーや、欧州車では珍しい運転席のフューエルリッドオープナーなどは中国を中心とするアジアでの生産・販売することを見越しての装備と言える。

この508、中国では日本とほぼ同時に7月に発表され、これに先立つ4月からは武漢工場での現地生産も日産300台規模でスタートしている。2012年の世界販売規模は508シリーズ全体で20万台を見込んでおり、このうち欧州市場で11万5000台、中国市場で6万5000台、その他の市場では2万台と、文字通り中国がプジョーにとっての第2の柱として位置づけられている。

とくにD〜Eセグメントのサルーンは日米欧メーカーの主要モデルがしのぎを削るマーケットだけに、508はPSAグループ浮沈の鍵を握るきわめて重要なモデルだ。

《北島友和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  5. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る