【WTP 11】ホワイトスペースで車車間通信…空いている無線領域を探せ

自動車 テクノロジー ネット
別の周波数帯に切り替えながら映像受信を継続 別の周波数帯に切り替えながら映像受信を継続
別の周波数帯に切り替えながら映像受信を継続 別の周波数帯に切り替えながら映像受信を継続 全 4 枚 拡大写真

 「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2011」では、ホワイトスペースを利用した車車間コグニティブ無線ネットワークのデモが行われていた。

【画像全4枚】

 トヨタIT開発センター、九州工業大学、電気通信大学、九州テレコムセンターが共同で取り組んでおり、アプリケーションレベルでは、交通安全システムや渋滞把握、車車間によるホッピング通信ともいうべき姿がアピールされている。説明員によると「無線周波数帯は、何らかの目的に割り当てられており、かなり有限なリソースになる。車車間の通信では、いろいろな周波数帯を使いたくなってくるので難しい」として、ホワイトスペースを活用していく必要性を訴えた。同社では、米国で空き領域がどれくらい存在するかを調査している。「米国ボストンからはじまり西に100マイルほど55ヵ所定点観測を行った。調べたのは400MHz~800MHz帯。都市部でも70MHz以上、農村部だと120MHz以上といった具合にかなり空いている領域が存在することがわかった」。現在、無線通信に好適な周波数帯におけるリソースが不足している一方で、多くの周波数帯での平均利用率はそれほど高くないという。

 会場では、宮崎県美郷町での実証実験の映像が公開されていた。先頭車両から送信された映像を、後続車両が受信する。通信しながら走行するが、2ヵ所のポイントに優先利用者の電波を発信する車両を配置する。優先利用者の電波によって、車両は空いている別の周波数帯に切り替えながら映像受信を継続していくというものだった。

【WTP2011(Vol.10)】トヨタIT開発センターら、車車間コグニティブ無線ネットワークをデモ

《編集部@RBB TODAY》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. 車検対応で排気効率も向上、ブリッツのエキゾーストシステム「ニュルスペック・カスタムエディション」に『ムーブ』『ステラ』が適合
  3. かつてのマーチ、日産の新型『マイクラ』が初上陸!? 日本での販売計画は…ジャパンモビリティショー2025
  4. スクーターに求めるのは日常か、非日常か? “個性つよつよ”な2台、ヤマハ『NMAX155』とホンダ『ADV160』を徹底比較!
  5. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る