【フォード エクスプローラー 試乗】適度な“ユルさ”もこのクルマならでは…田畑修

試乗記 輸入車
フォード エクスプローラー
フォード エクスプローラー 全 12 枚 拡大写真
モーターボートで波を越えるように、不整地のギャップなどをものともせずグイグイ乗り越えていく力強さ。これがフレームシャシーを持つSUVの大きな魅力だった。そのフレームシャシーに別れを告げ、ついにモノコックボディとなった新型『エクスプローラー』にこの味わいが残っているのかどうか心配だったが、杞憂だったようだ。

今回はオフロードコースを走る機会も得られたが、その乗り越え感は健在であり、さらに急降坂を不安なくこなす「ヒル・ディセント・コントロール」の効果も確認できた。

一方で「大きなハコ感覚」は残っており、舗装のワインディングでの身のこなしはアメリカンSUV的。飛ばすには勇気が要るが、この適度な「ユルさ」もエクスプローラーならではか。もっと引き締まったSUVが欲しいならリンカーン『MKX』などをチョイスするといいだろう。

オプションでも設定されていないカーナビは、インパネ内に収納できるタイプを開発中ということで、あとはやや操作しにくいシフトレバー上のマニュアルシフトボタンを、パドルシフトへ進化させてくれればより運転が楽しくなる。実現すればオン・オフとも文句なくエンジョイできる力強い味方となってくれるはずだ。

■5つ星評価
パッケージング★★★★
インテリア/居住性★★★★
パワーソース★★★
フットワーク★★★★
オススメ度★★★★

田畑修|フリーランスライター
1957年東京生まれ。1980年に日刊自動車新聞社に入社し、『輸入車ガイドブック』編集長などを歴任後、1998年からフリーランスに。古き良き時代のクルマ社会に関する記事や自動車産業の動向、参加型モータースポーツのレポートなどを手がける。

《田畑修》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『エクストレイル』e-POWER が走行不能に!…土曜ニュースランキング
  2. レクサスの最高峰セダン『LS』36年の歴史に幕、SNSでは「センチュリーが後継モデルに?」との期待も
  3. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
  4. マツダの新型SUVが約250万円から!?「バグってる」「買わない理由がない」など驚きの声殺到
  5. 「ヤリクロ超えたのでは?」スズキ『クロスビー』のフルモデルチェンジ級進化に「最近スズキすげぇな」などSNS興奮
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る