動画解析から無免許運転を摘発…全国初

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大阪府警は5日、原付免許しか所持していないにもかかわらず乗用車を運転したとして、窃盗罪で起訴されている27歳の男を道路交通法違反(無免許運転)容疑で逮捕した。証拠品として押収した携帯電話に残されていた映像から無免許運転を判断したという。

大阪府警・都島署によると、逮捕した男は2011年4月10日の正午ごろ、大阪府泉南市馬場付近の国道26号で、乗用車を無免許で運転した疑いがもたれている。

この男はバイクの部品を盗んだとして、4月30日に窃盗容疑で逮捕。この際、証拠品として携帯電話機が押収されたが、中身の分析を進めたところ、逮捕された男がクルマを運転する様子を撮影した3分20秒あまりの映像が発見された。

男は原付免許しか持っておらず、無免許運転の事実については大筋で認めながらも、クルマを運転していた場所や撮影者については語ろうとしなかった。さらに分析を進めたところ、和歌山城をバックに撮影した写真を発見。これが動画撮影日と合致したことから、大阪から和歌山方面に向かったものと判断した。

警察は背景に写りこんでいた建物や看板をピックアップ。これと酷似したものを検索会社が提供している実写映像を使って探し出し、最終的には現地で確認。無免許運転を行った場所を特定し、男を道交法違反容疑で逮捕している。

動画投稿サイトにアップロードした{「速度超過状態での走行映像」から容疑者逮捕に踏み切った例は過去にもあるが、動画解析を元に無免許運転の摘発を行うのは今回が全国初のケースとなる。

調べに対して男は「友人と和歌山へドライブに行ったときに撮ったもの」と容疑を認めているという。男が日常的にクルマを運転していることから、友人は男が無免許であることを認識せずに動画を撮影した可能性が高いとみられる。

《石田真一》

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