元国鉄技術者が集大成、蒸気機関車の構造と運用を詳細解説

蒸気機関車(イメージ)
蒸気機関車(イメージ)全 3 枚

蒸気機関車は鉄道の主役として130年以上にわたり活躍し、世界で約35万両が運用された。グランプリ出版が、久保田博氏による蒸気機関車解説書『蒸気機関車のすべて』の新装版を発売した。

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本書は、日本および世界の蒸気機関車を対象に、歴史や種類、機種別解説に加え、製作方法、しくみ、性能、運転技術、整備保守までを網羅的にまとめている。

著者は元国鉄技術者で、蒸気機関車の現役時代に直接関わった経験を持つ。運転、工場、管理部門など幅広い現場を経験し、多くの形式に関与した実務知見をもとに執筆されている点が特徴だ。

日本では蒸気機関車が姿を消してから24年が経過したが、大井川鉄道やJR西日本山口線、秩父鉄道、真岡鉄道などでは動態保存されたSLが定期運行されており、現在も高い人気を維持している。

蒸気機関車(イメージ)蒸気機関車(イメージ)

鉄道は交通の大革命とされ、その最初の動力としてイギリスで採用された蒸気機関車は、鉄道史の約4分の3にわたり輸送を担ってきた。日本でも明治期以降の近代化を支える重要な役割を果たし、社会の発展に貢献してきた。

蒸気機関車の魅力として、クランク機構や弁装置など外観から見える独特のメカニズム、力強いドラフト、軽快な走行性能が挙げられる。機械でありながら人間的な動きを感じさせる点が、多くの人を引きつけ続けている。

本書は1999年3月15日に初版が発行された内容を再確認し、カバーデザインを一新した新装版である。長年の取材と資料収集、さらに海外の鉄道も含めた観察経験をもとに、蒸気機関車の全体像を体系的にまとめた一冊となっている。


復刻版『蒸気機関車のすべて
著者:久保田博
発行:グランプリ出版
体裁:A5判・297頁ページ
定価:本体4500円+消費税

目次
1 SLの種類
2 世界のSLの歴史
3 海外の主なSL
4 日本のSLの歴史
5 日本の主なSL
6 SLの設計
7 SLの製作としくみ
8 SLの性能と運転
9 SLの整備と保守
10 SLに関する種々の知識
11 回想のSL

『蒸気機関車のすべて』『蒸気機関車のすべて』

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《高木啓》

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