圧倒的な優位を保つレッドブルが破れた(F1イギリスGP、10日決勝)。9戦中6勝を誇るセバスチャン・ベッテルを破ったのは、フェラーリのフェルナンド・アロンソ。アロンソが勝利したのは、じつに昨年の韓国GP以来となる。
スタート前に降ったブリティッシュウエザー。ほぼ全車が浅溝レインのインターミディエイトタイヤを履いてスタートした。ポールポジションスタートのマーク・ウェーバーはチームメイトのベッテルに先行を許してしまう。
徐々に乾き始めた路面に対してスリックタイヤへの交換が相次ぎ、フェラーリ勢のレースペースが良くなってきた。そして2回目のタイヤ交換のためにベッテルとアロンソが同時にピットイン。ところがベッテルは左リヤタイヤの交換に手間取り、やすやすとアロンソにトップの座を譲り渡してしまう。アロンソはその後もペースアップを図って磐石の態勢。自身通算27勝目をシルバーストーンで挙げた。
小林可夢偉(ザウバー)は序盤でミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)に追突され、最後はエンジンのオイル漏れでリタイアしてしまった。
以下は、イギリスGPのポイント獲得トップ10。1位:アロンソ、2位:ベッテル、3位:ウェーバー、4位:ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、5位:フェリペ・マッサ(フェラーリ)、6位:ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、7位:セルジオ・ペレス(ザウバー)、8位:ニック・ハイドフェルド(ロータス・ルノーGP)、9位:シューマッハ、10位:ハイメ・アルゲルスアリ(トロロッソ)。