日産渡部執行役員「中古EVバッテリーの再利用に備える」
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渡部執行役員は蓄電システム開発の狙いについて「5、6年先から発生する中古のEVバッテリーの再利用に備えるもの」と説明した。日産と住友商事は昨年9月、EVバッテリーの2次利用を促進するため、フォーアール社を共同出資で設立しており、同社がEVの中古バッテリーの活用を図っていく。
渡部執行役員によると、EV『リーフ』のバッテリーは「新車から5年経過後も8割程度の蓄電性能を保つし、車のライフサイクルでは十分な耐久性がある」という。一方で「リース販売した車両やタクシーなどから2次利用できるバッテリーの供給が増えていく」との見通しを示した。
フォーアール社の坂上社長は、家庭用や商業施設などで使われる蓄電システムの開発・販売を着実に進め「2020年までには、累計でEV10万台程度分のバッテリーを使った蓄電システムの販売を目指したい」と表明した。
《池原照雄》