【シトロエン C4 試乗】大人っぽく濃い味わいに…まるも亜希子

試乗記 輸入車
シトロエン C4 新型
シトロエン C4 新型 全 6 枚 拡大写真

なんて大人っぽくなったんだろう。先代がまだあどけなさの残る少年だったなら、この新型は社会に出た青年。そのくらい印象のちがうクルマになっている。これなら、50代60代の男性でも、しっくりと似合うのではないだろうか。

運転席に座ると、『C4』独特のセンターフィクスのステアリングは軽量化のために廃止され、普通のステアリングになっていたけれど、それでもシトロエンらしさはチョイチョイ感じさせてくれる。

エアコンスイッチやステアリングスイッチが個性的だったり、シフトレバーを引いた感触がふんわりしていたり。ウインカーなどの警告音が、4種類に変えられるのも楽しい。インディアンのお祭りのようなウインカー音なんて、他ではとても味わえないものだ。

シートはやや横幅がタイトだけれど、サポートがしっかりあってフィット感がいい。走りだすと、標準グレードは未だATではあっても滑らかさがアップしているし、上級グレードは「EGS」というパドルシフト付きの2ペダルマニュアルで、なかなか味わいのある加速感だ。乗り心地も上級モデルの『C5』に近づいて、絨毯の上をすべるようなシトロエン独特の感触がほのかにある。

こんなに大人っぽくて乗りやすいのに、濃い味わいがあるC4。共に暮らせば毎日の満足度も上がりそうだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

まるも亜希子|カーライフ・ジャーナリスト
映画声優、自動車雑誌編集者を経て、カーライフ・ジャーナリストとして独立。現在は雑誌・ウェブサイト・ラジオ・トークショーなどに出演・寄稿する他、セーフティ&エコドライブのインストラクターも務める。04年・05年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本カー・オブ・ザ・イヤー(2010-2011等)選考委員、AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。

《まるも亜希子》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  2. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
  3. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  4. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  5. フォード『ブロンコ』が60周年、初代をオマージュした記念パッケージが登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る