世界のEVマーケット、2020年に330万台…ハイエッジ予想

エコカー EV
日産リーフ(北米仕様)
日産リーフ(北米仕様) 全 2 枚 拡大写真

ハイエッジは、世界の電気自動車(EV)市場についての市場調査を実施し、結果を「2011 EVマーケット・レポート~電気自動車市場2011~」として発刊した。

今後、市場投入に相次ぐ見通しの世界のEVの性能、価格、競争力を調査、今後のEV開発のトレントを把握するともに、2020年の市場規模を予測した。

調査は3月から6月に掛けての間、自動車メーカー、バッテリーメーカー、材料メーカーを対象にヒヤリング調査などを行った。

調査結果によると、世界のEV市場は2011年が12万3000台、5840億円の市場を見込む。大手メーカーによるEVが出揃う2012年には、ワールドワイドで35万3000台、1兆4640億円に達する予想。

2012年以降は、バッテリーコスト低減と量産規模拡大による価格の低減が加速、2020年にかけて市場の急速な拡大が進行し、2020年には330万台、約9兆円規模の市場となると予測する。

EVの性能や価格を左右するバッテリーには、新たに負極をチタン酸リチウムとするLTOバッテリーが実用化される見込み。さらにパソコンなどで使用される小型セルを大量に使用するタイプのバッテリーでは、これまでのテスラモーターズに加えて新たなメーカーによる参入も見込まれる。また、小型セルを使用したバッテリーパックの採用により、EV用バッテリーコストの急激なコスト低減が進むとみられ、EVは今後数年でガソリン車と並ぶ価格が実現すると予想する。

EVのバッテリーでは、韓国LG Chem、SB・リモーティブ、SK・イノベーションの3社が急速にシェアを拡大している。3社は量産規模拡大とコスト低減を実現することで、GMやフォード、BMW、フィアットなどのメーカーでの採用が進む。今後、バッテリーで韓国メーカー3社のシェア拡大を予想する。

さらにEV市場では、中国、アジア市場での市場拡大を予想。中国ではBYD、チェリー、ジーリー、SAIC、FAWなど、地場メーカーによるEV展開が見込まれるほか、アジア市場では、タタモータースや、マヒンドラ&マヒンドラがEVをラインナップ、海外メーカーも中国やインド市場にEV投入を準備しており、2020年にかけて高い市場成長が見込まれるとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ニックネームは“赤いコスモ”、50年前に登場した2代目ロータリースポーツ【懐かしのカーカタログ】
  2. 狭い道! 制限1.7mでコンクリートブロック付き、道幅は5mあるけど?…東京都板橋区
  3. 【レンジローバー ヴェラール 新型試乗】ああ、紛うことなくレンジローバーだ…島崎七生人
  4. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  5. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る