【パナソニック ゴリラ CN-GP710VD インプレ後編】ベストセラーの信頼感と長く使える安心感

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
自車位置アイコンはクルマだけでなくゴリラや靴など、様々選べる。
自車位置アイコンはクルマだけでなくゴリラや靴など、様々選べる。 全 12 枚 拡大写真

インプレの後編では、ナビ以外の追加機能を中心に紹介していこう。新型ゴリラでは、パナソニックのポータブル機として初めて「最大3年間道路マップ無料更新」に対応した。これは、道路地図(市街詳細地図を除く)と音声案内、案内画像のデータが年6回メーカーから提供され、2014年7月末まで無償で利用できるというもの。更新データはSDメモリーカード経由でPCから書き込む。

◆ポータブル機も地図更新無料の時代

もはやポータブルナビにも地図無償更新の時代が来たか、と驚きも禁じ得ないが、メーカー純正ナビや、ミドルレンジ以上のAV一体機では無償地図更新の流れはここ1、2年で一般的なものになりつつあったし、ポータブルナビにおいても『エアーナビ』を皮切りに地図更新機能を特徴としている機種も出てきている。パナソニックとしては安心して3年間ゴリラを使ってもらうためにサポートしていく体制を整えた、というところだろう。

また、GPSログの記録も新モデルから追加された機能。汎用的なKML/NMEA形式といったログデータのエクスポートに対応し、「Google Maps」や「Google Earth」などの地図アプリケーションで利用できる。ログデータは最大90日間の連続記録に対応している。さらにこの4月にリニューアルしたパナソニックの会員ウェブサイト「おでかけ旅ガイド(旧おでかけストラーダ)」では、旬のイベント情報などからのスポット検索およびルート設定、Yahoo! Japan「路線・地図アプリ」の地点情報のインポートもおこなえる。こうした内外のサービスとの連携もぬかりなく対応している。

GP710VD/GP510VDでは歩行者用地図や縦画面表示、また電子コンパスも搭載し、本格的な徒歩ナビ機能(「おでかけウォーク」)も搭載。7インチサイズのGP710VDはさすがに手にもつと大きいが、5インチのGP510VDならはポケットにも入るコンパクトサイズで、街歩きにも使えそうだ。ルートは引いたものの、どっちの方向に歩き出せば分からない、というケースもよくあるが、徒歩ナビ時のみに動作する電子コンパスを搭載しているので、徒歩ルートを誤る事はないだろう。なお、別売りバッテリーの「CA-PD7D」を併用すれば最長6時間30分の長時間利用も可能になる(GP510VD)。

◆ベストセラーの信頼感と長く使える安心感を兼ね備えたハイエンド機

最後に、AVまわりの機能についても触れておきたい。ワイドQVGAモデルにはフルセグチューナーモデルが存在するが、GP710VDはワンセグチューナーを搭載。ワイドVGAの高精細液晶を持つのであれば、テレビはフルセグで見たいという気持ちもあるが、開発者に聞いたところ「チューナーはコストにダイレクトに響く部分でもあり、フルセグ搭載となると筐体は大きくなり価格もAV一体機に限りなく近づくことになってしまう」という。とはいえ、予約録画や中継局サーチ、緊急放送対応、番組持ち出し再生など、テレビ機能はかなり充実している。またテレビ以外にもMP3/WMAの音楽データ再生やMP4・AVC/H.264の動画再生、フォトビューワー、音楽や写真などを本体メモリに収録できる「Myストッカー」なども対応している。

ワイドVGAの品質感と7インチの大画面は見慣れてしまうと小さい画面には戻れない魅力を持っているし、明快なUIや高速レスポンス、優れた自車位置精度などはゴリラシリーズの持ち味をそのまま継承している印象だ。街歩きやポータブルワンセグテレビとしても使える万能ぶりに加えて、そして3年間の更新地図も提供される。GP710VDはベストセラーの信頼感と長く使える安心感を兼ね備えたハイエンドポータブルナビだ。

《山谷克明》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  3. トヨタ RAV4 新型の競合は? 価格帯別にライバルを予想する
  4. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  5. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  3. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る