【フォード エクスプローラー 試乗】大きさを感じさせない…瀬在仁志

試乗記 輸入車
フォード エクスプローラー
フォード エクスプローラー 全 12 枚 拡大写真

ワインディングを走ってみて大きさを感じさせないことに驚いた。長い間『エクスプローラー』の印象と言えば上から目線とボリューム感のあるフォルムで、よく言えば重厚さが持ち味である反面、その重さによって走りはとってもゆるーい感じだった。

それが新型ではステアリングセンター付近がぎゅーっと締まっているうえに、切り込んでいったときの応答が素直。2tを越える重量だから動きはゆっくりとしているものの、操作に対してスムースに反応してくれることから、探りながら切っていくような印象は薄い。

リアサスの改良でロール方向の動きも穏やかになって、フロントの動きにしっかりとついてきてくれる。結果、シャシ全体から緩さが薄まって、大きさを感じさせない走りを実現したと言えるだろう。エンジンも6ATとの組み合わせで洗練さを増しているものの、シャシの進化を考えるともう一歩力強さがあってほしいところ。新しさの中にも伝統的なトルク感も忘れてほしくないと思った。
 
■5つ星評価
パッケージング:★★★★ 
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

瀬在仁志|モータージャーナリスト
1960年東京生まれ。AJAJ会員。日本COTY委員。高校時代からカート、自動車免許取得後、ラリー、レースに参戦。スーパー耐久自動車レースでは2 クラス、4クラスで優勝経験を持つ。88年にはA型フォードによるオーストラリア・クィーンズランド一周ラリーで3500kmを完走。03年にはニュルブルクリンク24時間レースに参戦、参加クラスで日本車最高位完走。世界20か国以上の公道とサーキットでの試乗経験を持ち、『ホリデーオート』、『モーターマガジン』誌等で活躍。代表会社であるアップライト社主催による走行会はすでに70回を数えドライビング講師としても活躍する。

《瀬在仁志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  2. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  3. フォード『ブロンコ』が60周年、初代をオマージュした記念パッケージが登場
  4. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  5. ホンダ『シビック』の顔が変わる! 英国版のグリルとバンパーが新デザインに
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る