エムログ、オニキスグループに故障診断機を提供

自動車 ビジネス 企業動向
2010年9月以降に発売されるすべての車両に対してOBD-II規制が実施されている
2010年9月以降に発売されるすべての車両に対してOBD-II規制が実施されている 全 2 枚 拡大写真

自動車故障診断機(スキャンツール)を手がけるエムログは、新車・中古車の販売買い取りを手がけるオニキスグループにスキャンツールをOEM提供する。

オニキスグループを運営するオートコミュニケーションズは、8月から実施する『オニキスへGO!GO!GO!フェア』の「OBD点検サービス」でエムログから供給を受けた通信型スキャンツールを利用する。

オニキスグループ加盟店は全国に約300店舗ある。これらの加盟店に対し、段階的にスキャンツールの導入を行う。

オニキスへGO!GO!GO!フェアは、全国のオニキス加盟店でOBD点検の無料サービスを実施する。一般のドライバーに車両の電子点検を周知させ、気軽に点検が受けられる環境を提供する。

エムログがOEM提供する製品は、同社の通信型スキャンツール「イーグルキャッチ」がベースとなっている。同製品は、通信型診断端末、KDDIのパケット通信網、センターサーバーで構成されている。端末にCDMA1X通信モジュールを搭載し、点検や消去を行うとデータは全て自動的にセンターサーバーへ蓄積される。顧客情報や車両情報などがインターネット上で管理できるようになっている。

オートコミュニケーションズが、エムログのスキャンツールを採用した背景には、本部で点検・車両情報の一元管理が可能であることや、操作が簡単であることなどが理由としてあげられるという。スキャンツールを自動車整備装置と同時に顧客へのアプローチを行うマーケティングツールとしても活用する。

本サービスを実施し、エラーコードが出現して整備しなければならない状況が生じた場合、オートコミュニケーションズは、地域の自動車整備事業者との業務、情報、システムの連携を通して問題解決を図る。こうしたスキームを構築し、オニキス加盟店が地域のOBD点検ステーションとしてハブ的役割を担うことを目指す。

オートコミュニケーションズは、オニキスグループで販売する全ての車両に「OBD故障コード確認済み」という認証を与える。将来的には、共有在庫情報を集約する機能や、現在実施している「オニキス110項目点検シート」とのシステム連携を行う方針。

《土屋篤司》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 「日本版より洒落てる」2026年モデルの米国版トヨタ『カローラ』発表に、日本のファンも注目
  3. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
  4. ホンダ『プレリュード』新型、インドネシアでは「オールブラック」なプロトタイプを初公開
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る