踏切事故は作業手順の怠りが原因、JR社員を書類送検

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今年2月、新潟県津南町内にあるJR飯山線の踏切で、JR東日本の保線担当社員の誘導に従って踏切内に進入した乗用車と、通過中の普通列車が衝突。クルマを運転していた男性が死亡した事件について、新潟県警は19日、誘導を行った社員2人を書類送検した。

新潟県警・十日町署によると、問題の事故は2011年2月1日の午後0時15分ごろ発生している。津南町上郷寺石付近にあるJR飯山線の踏切で、JR東日本社員の誘導に従って踏切内へ進入した乗用車と、定刻より約10分遅れで現場に差し掛かった下り普通列車(長野発/十日町行き、1両編成)が衝突。列車はクルマの運転席側を直撃し、運転していた小千谷市内に在住する59歳の男性が死亡した。

現場の踏切は同日朝から故障し、遮断機が下がりっぱなしの状態になっていた。JR東日本・新潟支社の保線担当社員5人が修理を行っていたが、事故当時は昼食の買い出しのため3人が現場を離れており、52歳の作業責任者と、50歳の副作業責任者がその場に残っていた。クルマを誘導したのはこの2人だという。

事故当時、現場となった踏切は高さ約2.4mの雪壁に囲まれた状態で、踏切部分のみが除雪されていた。列車側からクルマを目視することは難しい構造であるため、本来は見張り員を立て、運行指令に対して「遮断機を上げてクルマを通す」旨を連絡する必要があったが、これを怠っていたことが後の調べで判明した。

警察は作業手順に問題があり、安全確認を怠ったまま誘導したことが事故につながったと判断。2人を業務上過失致死と業務上過失往来危険容疑で19日までに書類送検した。

《石田真一》

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