漫然横断で2人死亡事故を誘発の男、初公判で黙秘

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今年5月、大阪府大阪市浪速区内の国道25号を自転車で強引に横断し、これを避けようとした普通トラックトラックが歩道に乗り上げ、2人が死亡する事故を誘発したとして、重過失致死罪に問われた60歳の男に対する初公判が20日、大阪地裁で開かれた。

問題の事故は2011年5月12日の午前8時55分ごろ発生している。大阪市浪速区日本橋東3丁目付近の国道25号で、第2車線を走行中のワゴン車が、対向車線側から横断してきた自転車との衝突を回避しようと、急ハンドルを切って第1車線へ進入。第1車線を走行していた普通トラック(タンクローリー)が同様に衝突を回避しようとした結果、道路左側の歩道に乗り上げる状態となり、歩行者2人を次々にはねた。

この事故で歩行者2人が死亡。警察はトラックを運転していた男を事故直後に逮捕。その供述から前方に割り込んできたワゴン車の存在を把握し、ワゴン車を運転していた男も後に逮捕したが、後に強引な横断をしてきた自転車の存在が判明。事故から12日後に自転車を運転していた60歳の男を重過失致死容疑で逮捕。検察は同罪で起訴している。

20日に大阪地裁で開かれた初公判で、被告の男は「今は何も話したくない。黙秘します」として、起訴内容の認否を留保した。

続いて行われた冒頭陳述で検察側は「赤信号だったことから、被告は近くの交差点では横断せず、渋滞の車列で見通しが悪い道路を安全確認も不十分なまま横断した」と指摘。さらには事故への関与発覚を免れようと、事故当時に着用していた服を廃棄していたことも明らかにしている。

《石田真一》

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