日野第1四半期決算…純損益49億円の赤字、震災による供給不足が響く

自動車 ビジネス 企業動向
日野自動車決算会見
日野自動車決算会見 全 1 枚 拡大写真

日野自動車が26日発表した2011年4〜6月期連結純損益は49億円の赤字となった。東日本大震災の影響で生産が大きく落ち込んだことに加え、為替が円高で推移したことも響いた。前年同期の純損益は31億円の黒字だった。

日野自動車の川﨑卓夫常務執行役員は同日都内で会見し、「需要面では全然問題ないが、震災による生産の影響を受け、供給の問題からマイナスになった」と説明した。

4〜6月期の連結売上台数は前年同期比12%減の2万1737台、またトヨタ向けの車両売上台数は44%減の2万2466台だった。こうした売上台数の減少により営業利益段階で78億円の減益要因となった。

また為替が対ドルで「8円の円高、アジア通貨も円高に振れた」(川﨑常務)ことで、20億円の営業減益要因になったほか、生産ラインの稼働停止に伴って発生する費用など災害による損失として61億円を特別損失に計上したことで、最終赤字を余儀なくされた。

ただ川﨑常務は「4〜6月期は残念ながら需要がありながらタマ不足ということであの数字になったが、現在、生産は100%になっており、7〜9月期以降は収益として改善されてくる」との見通しを示した。通期の純利益予想は据え置きの120億円。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新タイヤメーカー「TIRE FROG」設立、第1弾「ヤンキー701」は7月7日発売
  2. ホンダ『レブル』1万2000台以上をリコール…最悪の場合、エンストして再起動できない
  3. 【トヨタ クラウンエステート 新型試乗】走りそのものに違いを見出すのは難しいが…中村孝仁
  4. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  5. 大阪府警の白バイ、2025年度も「隼オイル」継続採用…過酷な環境でも安定した性能
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る