日産自動車が発表した2011年4〜6月期(第1四半期)の連結決算は当期純利益が前年同期比20.3%減の850億円と大幅減益となった。
グローバルでの販売台数は、海外販売が伸びたことから同10.6%増の105万6000台と好調だった。日本は東日本大震災の影響による減産で新車の供給に遅れが出たため同14.7%減の11万8000台にとどまった。中国が同22.6%増の29万8000台、北米が同5.9%増の29万4000台、欧州も同20.9%増の17万台と、海外が好調だった。
売上高は為替換算の影響があったものの、販売台数の伸びがカバーし同1.6%増の2兆0820億円と増収だった。
収益では為替差損や原材料価格高騰の影響で減益となった。営業利益は同10.4%減の1504億円だった。経常利益は同4.7%減の1477億円だった。
通期業績見通しは前回予想を据え置いた。