日産田川執行役員、通期予想不変も「第一歩は高い」
自動車 ビジネス
企業動向

田川丈二執行役員は同日の第1四半期(4〜6月期)決算発表の席上、「先月発表したばかりでもあり、通期見直しについては上半期の決算発表時に判断したい」と述べた。
同社の第1四半期は、世界販売が11%増加するなどにより、減益となったものの好業績を確保した。東日本大震災による生産への影響は少なく、むしろ前年同期比で1ドル10円余りの円高が減益の主因となった。
田川氏は「550億円に及んだ円高の影響がなければ、営業利益は2割強の増益になった」と説明した。そのうえで「今期の第一歩が高いレベルとなったのは事実」と評価し、通期の業績上方修正への手応えを示した。
《池原照雄》